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第6回:被覆資材


野菜づくりを始めると必ずと言っていいほど悩まされるのが、温度管理のむずかしさや害虫被害です。これらの理由で失敗してしまう人も少なくありません。せっかく育てた苦労を水の泡にしないためにも、対策をしっかりと講じることが大切です。そこで、今回は栽培植物の保護、水分蒸発の防止、地温の確保、病害虫の予防などに使う被覆資材をご紹介します。



<被覆資材の種類と用途 >

被覆資材には、大きく分けて植物の外側を覆うものと植物の株元(土壌表面)を覆うものの2つがあります。
前者は、害虫や野鳥の食害からの保護、遮光、保温などを目的としてベタ掛けやトンネルで利用します。後者は雑草の抑制、雨の跳ね返りによる病気発生の防止、乾燥予防、急激な地温上昇の抑制などを目的として利用されます。そういった、植物の株元や土壌表面を覆うことをマルチングと言います。
では、実際にそれぞれどんな種類があって、どんな特徴があるのか見てみましょう。


●植物の外側を覆うもの(ベタ掛け・トンネル)


素材

主な用途

特徴
寒冷紗

寒冷紗
防虫、防鳥、
保温、
乾燥防止、
暴風、遮光
織り目の粗い薄手の綿布で、ベタ掛け・トンネル資材として使います。主に、保温や害虫の飛来を防ぐために使われますが、嫌光性の植物に対しての遮光目的としても使われることがあります。無農薬栽培の場合には、必ず被覆資材で防虫対策をしましょう。

材質:綿、ポリエステル、レーヨン

不織布

不織布
保温、防鳥、
防虫、防霜
繊維を合成樹脂などの接着剤で接合した織られていない布状のもので、ベタ掛けやトンネル資材として使われます。光や水、空気をよく通すので、上から直接水やりもでき、いちいち外して水をやるわずらわしさがありません。

材質:ポリプロピレン、ポリエステル

防虫ネット

防虫ネット
防虫 不織布の一種ですが、小さな虫も入れないほど、通常のものより目が細かい、ベタ掛け・トンネル用ネットです。軽くて虫だけを通さず、通気性や透水性、耐候性には優れているので上から直接水やりもでき、収穫時まで外す必要がありません。ただし、くれぐれも土中の害虫除去をしてから装着することを忘れずに。

材質:ポリエチレン

フィルム

フィルム
保温 トンネルやビニールハウスに使われます。積極的に温度を高められるので、早まきや越冬する植物の発育促進になります。ポリエチレンよりビニールの方が保温力に優れていますが、ポリエチレンの方が安価で手に入り、さらっとした質感で軽いという性質を持っています。

材質:ビニール、ポリエチレン



●植物の株元を覆うもの(マルチング)


素材

主な用途

特徴
敷きわら
敷きわら
保温、
乾燥防止
天然素材のマルチ資材です。主に保温や乾燥防止のために使用されますが、そのほかにも夏場の地温上昇、雑草の発生、泥の跳ね返りを防ぐなどの利点があります。梅雨明けの7月上旬から中旬にかけて果菜類や夏野菜の株元に敷くと、高い効果があります。

材質:わら

フィルム
フィルム
保温、
雑草の抑制、
泥の跳ね返り防止、
肥効持続、
乾燥防止
透明タイプとブラックタイプの2種類があり、地温上昇が主目的の場合は透明タイプを、雑草の抑制が主目的の場合はブラックタイプを使うのがよいです。穴あきのものも多くあり、それを使うと植えつけ時の株間どりや穴あけの手間が省けます。

材質:ビニール、ポリエチレン


ここで紹介したものは、畑などのわりと広い面積で使われる大きなものが中心ですが、プランターなどでは大きいものをカットしたり、苗にかぶせるホットキャップなどを利用するとよいでしょう。被覆資材を有効に利用して、安心、安全な野菜をつくりたいですね。



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